米6月雇用統計発表!為替相場はどうなる!?

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  • FOMC声明がハト派的だったことから、米景気回復、金利上昇は遠のくと の思惑でリスク回避の動きが広がる。
  • ユーロ圏諸国の信用問題収まらず、ユーロ/円は約8年半ぶりの安値へ。
  • 先行指標のADP民間雇用者数は弱い結果で、雇用統計予想もやや下方修正。
  • 米雇用統計では「非農業部門雇用者数」「失業率」「民間部門雇用者数」に注目!予想よりも強い結果となればクロス円、ドル/円が上昇すると予想。
  • 結果が予想よりも弱い時よりも強い時の方が、相場に与える影響は大きいと予想。

円相場上昇、ドル/円は88円台に!

6月23日、FOMC(連邦公開市場委員会)は政策金利を据え置くことを決定しました。
終了後に発表された声明では、当面低金利を維持するという文言が据え置かれまし

たが、インフレの下振れリスクに対する懸念を強めていることを示唆する文言が追
加されたため、予想よりハト派的な内容となりました。

これにより、米国経済の回復がこれまで考えられていたよりも弱く、金利の正常化
(引き上げ)が遅れる、との思惑が広がりました。

 

その後、金融市場ではリスク回避の動きが広がり、NYダウをはじめ各国の株が売ら
れ、米金利も大幅に低下しました。為替市場ではドル高&円高となって、結果的に

クロス円が下落、ドル/円は88円台まで下落しました。

ユーロ圏国債の利回り格差拡大止まらず、ユーロ円8年半ぶりの安値に!

一方、一旦は沈静化に向かうかと思われたユーロ圏諸国の信用問題も、再び懸念が
高まってきています。

 

5月初め、ユーロ圏諸国、ECB(欧州中銀)、IMF(国際通貨基金)によるギリシャ
支援とユーロ圏国債の買い支え発表後は一時縮小していた、ギリシャ、スペインなど

とドイツ国債との利回り格差が、6月に入って再び拡大傾向となりました。
これが全般的なリスク回避を推し進めるとともに、ユーロ売りに拍車をかけることと

なって、ユーロ/円は約8年半ぶりの安値となる107円台まで売られました。

 

また、6月30日に格付け大手ムーディーズが、スペインの格付けを現在の最上位「Aaa」
から、最大で2段階引き下げる可能性があることを示唆したことも、ユーロ売りの材料

となりました。

ADP民間雇用者数は弱い結果

毎月米労務省が雇用統計を発表する2日前の第一水曜日、民間の給与明細書作成代行
会社のADP社などが独自の民間雇用者数のデータを発表しています。

 

このデータは、労務省の発表する非農業部門雇用者数とは乖離も大きく、またトレン
ドも必ずしも一致していないため、参考にならないという一部見方もありますが、

発表日が近く、多くのサンプル数を元に作成してることなどがら、雇用統計の先行指標
として毎回多くの市場参加者から注目されています。

 

6月30日に発表されたADP民間雇用者数は、「1.3万人増」と予想の6万人増を下回る結果
でした。そのため、2日(金)発表の非農業部門雇用者数の予想も、これまでの予想から

やや下方修正されています。

米雇用統計発表は為替相場にどう影響する!?

6月2日(金)午後9時30分発表の米雇用統計では、3つの数字が注目されています。

 

1つ目はいつも注目される「非農業部門雇用者数」です。予想はADP民間雇用者数の
結果を受けてやや下方修正された結果、マイナス12.5万人です。

 

2つ目は「失業率」です。こちらは前月の9.7%からやや悪化して9.8%の予想です。

 

そして3つ目の数字は、「民間部門雇用者数」です。これまでもずっと発表されている
数字ですが、ここにきて注目度が上がってきています。

理由は、今年2010年は、10年に1度アメリカで国勢調査が行われる年だからです。
この国勢調査実施にともなって、大量の臨時雇用が発生します。その規模は、全部

で100万人以上と非常に大きなものです。この大規模な臨時雇用が、非農業部門雇用
者数の変化に良くも悪くも大きな影響を与えます。

しかしこの数字は一時的なもので、アメリカ経済全体の景気などには左右されません
ので、雇用統計を通して景気見通しを見るという本来の目的を考えれば、除いて考え

るべき性質のものです。そこで、「民間部門雇用者数」が普段よりも注目されているの
です。現在の予想はプラス11万人となっています。

 

今回の米雇用統計では、ADP雇用者数の結果が弱かったことなどもあって、予想よりも
やや悪い数字が織り込まれていると考えられます。

また、ここ数週間でかなりリスク回避の動きが進んできていますので、ポジションの
傾きを考えれば、結果が予想よりも弱い時よりも、予想より強い(非農業部門雇用者

数が多い、民間部門雇用者数が多い、失業率が低い)時の方が、相場に与える影響が
大きくなると予想します。

 

非農業部門雇用者数がプラスとなったり、民間部門雇用者数がプラス15万人以上とな
ったり、失業率が9.5%以下となれば、クロス円、ドル/円が上昇すると予想します。